走れ - ROOT FIVE
気付いたときには
もう与えられてたゼッケンナンバー
参加しますなんて
一言でも言った覚えはない
気付いたときにはもう
鳴らされていたスターターピストル
最終ゴールさえ
知らされないまんま駆け出した
息を切らして追いかけてつまずいて
見失ってここはどこ
同じような風景ばっか
それでも踏み出してく一歩
実況も解説も観客も居ない
誰も褒めてくれやしない
先頭を走る背中は
いつだって届かない届かない
背負ったハンデがまるで不条理でも
途中棄権も許されない
こんなインチキばかりのレースでも
走り続けることしかできない
理想的なシナリオによれば
引き立て役なんだって
分かってるけど
そんなもん認めるはずもないだろ
無我夢中になればなるほど増えてく
見落としてきた給水所
汗も涙も出なくなって
それでも踏み出してく一歩
声援も檄も悪口も聞こえない
誰も僕を見てやしない
後方に迫る影に怯えて
いつも逃げ惑う逃げ惑う
辿ったコースは曲がりくねりながら
望んだものと違ってく
こんなインチキばかりのレースでも
走り続けることしかできない
上がった息と擦り減った靴に
何度も足を止めたくもなるけど
孤独の夜と永訣の朝を
繋いできたのは僕だって誇れるように
実況も解説も観客も居ない
誰も褒めてくれやしない
先頭を走る背中は
いつだって届かない届かない
背負ったハンデがまるで不条理でも
途中棄権も許されない
こんなインチキばかりのレースだって
まだ終わらせやしない
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