咲き誇れ墨染の桜

刹那の終焉 告げて散りゆく

闇夜に浮かびし 黑く染まる花は

小夜風に乘って 空の彼方へ

ひらひら零れて 出会えた遠い日

この月夜に浴けた

春の風を 感じながら

君は何を 想う

君の空に 想いを馳せ

その香りは 僕の心誘う

今さくらさくら 散りぬるを

舞つた花に重ね想とう

常世に舞う花の記憶は

永久の絆を 奏でる調べ

黃昏 沈んだ

夕日の輪郭は

十六夜 背にして 地平の下へ

ゆらゆらくすんで 殘した陽炎

この闇夜に消えた

冬の終れり 感じながら

僕は何を願う

君の元へ 届くように

僕の声よ遠い空響け

咲き誇れ墨染の桜

永遠の記憶辿り想う

空に映る虛ろな刻を

告げる終焉に

ふれり散りゆく

果てしない彼方に

消えてゆく幻

閉じた瞳に殘して

絕えす想い続ける

いつか会えるまで

今さくらさくら 散りぬるを

舞つた花に重ね想とう

常世に舞う花の記憶は

永久の絆を 奏でる調べ

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