砂糖水 - 天野月子
沢を辿って 大きな幹を目指す
微かについた香りを頼りに
麦藁帽子 乾いた西瓜の芯
わたしを入れて運んだ木の虫籠
壊れた夏 置き忘れたあなたの七つ道具
捨てずにとってる
わたしを褒めてほしいよ
I'm in truly lovin' you
そっとわたしを誘う
甘美な蜜のその味を忘れてしまっても
Why can't you say to me"HELLO"?
狂おしいままに浮遊していく夢事
砂糖の香り
散々だった 最終章の台詞
タイムマシンがあったらいいのに
濡れた髪を拭いてくれた あなたの指の記憶
なくせるものなら
誰か奪ってほしいよ
I'm in truly lovin' you
まだ「ただの遊び」と始末出来ない
思い出を食べ残してしまう
Why can't you say to me"HELLO"?
立ち入り禁止のゲートを越える泡沫
あなたの雫
街路樹を抜けた先 森へと帰る途中で
冷たい眩暈に襲われ倒れた
わたしの黒い羽根は 粉雪に埋もれてく
このまま氷になったら 怒る?
I'm in truly lovin' you
そっとわたしを誘う
甘美な蜜のその味を忘れてしまっても
Why can't you say to me"HELLO"?
狂おしいままに浮遊していく夢事
砂糖の香り
砂糖の香り
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